おつかれさま。今日はどんな一日だった?
どうも、とある広告マン「free」がお届けするコミュニケーションの学校です。
このチャンネルでは、今まで学校で教わってこなかった「コミュニケーション」についてお話することで、みなさんの生活のお役に立てればと考えております。
本日は「雑用には、仕事のすべてが詰まっている」というテーマでお話させていただきます。
大体、会社に新しく入社してくる新人とかって、夢描いて入ってくるわけですよね。
たとえば、「僕は企画を考えるのが得意なので、企画の仕事をしたいと思ってるんです」とか。
特に僕の会社とかは、会社自体が企画を売る会社なので、そういう人が多かったりもするんですけど。
ただ、実際問題、いざ会社に入ると、新人の皆さんは雑用的な仕事をやらされることが多いと思うんですね。
たとえば、電話を取ったりとか、コピー取るの頼まれたりとか、得意先に書類届けるのを頼まれたりとか、もちろん飲み会の幹事をやらされたりとか。
でね、多くの若手が、雑用を任されるのが嫌で「早く下の後輩が入ってきて雑用係を卒業したい」とか言ってるんですね。
で、そういう人の多くが、雑用すらね、ちゃんとできないことが多いんです。
「いやいや、雑用ちゃんとやってますよ」と
「会社に電話かかって電話取ってますよ」と
こう言ってしまう人っていうのは、仕事をあまりわかってないんですね。
仕事っていうのは、すべての人がサービス業であって、人を満足させないとダメなんです。
自分で「ちゃんとやってますよ」って言っても、やっているレベルが低すぎるんです。
たとえば、会社にかかってきた電話を取る仕事を例に取りますね。
これだって、電話がかかってきた時に、1コール目で取る人と、4,5回コールがならないと取らない人がいると。
で、4,5回コールがなるって、かけた方としては、けっこう待たされてる感覚なんですね。
で、受話器取って話すときも、無愛想に「はい、◯◯です」って言う人と、
「お電話ありがとうございます。株式会社〇〇でございます」って明るく丁寧に言える人もいると。
で、電話の内容が、誰かに対する伝言だった場合にも、「はい、伝えておきます」ってだけで終わる人と、最後に「私、〇〇が承りました」って言える人がいる。
「私、〇〇が承りました」って言葉を言われると、伝えた方としてはめちゃくちゃ安心するんですね。
あ、この人が責任とって伝えてくれる。伝わらず終いはなさそうだなと。
電話をかけた側からすると、出た人がその会社の印象なんですね。
なので、会社の印象を悪くする人より、会社の印象を良くするような人が、社内で認められるに決まってますよね。
伝言の置き書きだって同じですね。
付箋とかに、「◯◯さんから電話がありました」だけ書いてある場合と、
ちゃんとかかってきた日付と時間が書いてあって、あとは折返しの番号もちゃんと相手に確認して書いてある場合があると。
ここまでしてあげることで、置き書きを受け取った側は取る行動を迷わなくて済むんですね。
こういうビジネスコミュニケーションの「丁寧さ」というのは、いかに受け手側が迷わないかを考えるんです。
ちょっと細かい話で恐縮なんですけど、今伝言メモの話しましたけど、かかってきた時間だけじゃなくて、ちゃんと日付も入れた方がいいんですね。
何でかっていうと、そのメモをデスクの上に置いたとして、相手が今日一日外出で戻らない可能性もありますよね。
次の日に会社でその置き書きを見ても、日付が入ってないと、「これ、いつの10時に電話あったの?」ってわからなくなっちゃうので、ちゃんと日付も書いておくってことですね。
電話を取る話だけで、これだけ話しちゃいましたけど、逆に言うと、電話だけで僕はこれくらい語れるんですね。
これは仕事に対する「工夫」なんです。
この仕事をどうこなしたら、どうコミュニケーションを取ったら、受け手側がわかりやすいか。これを徹底的に考えるんです。
なので、電話を取るっていう一つの仕事にも、「無限の工夫」ができるんです。大きなクリエイティビティを発揮する人と、雑にしかこなせない人の2通りが分かれるんです。
さて、あなたが上司だったとして、大きな仕事が舞い込んできた時、どっちに任せますか?
2人とも企画の仕事がしたいって言った時、どっちに任せますか?
もう答えは明白ですよね。
雑用っていう、誰でもできる仕事を、誰でもできないレベルまで工夫する。そうすると何が起きるか。
「こいつをこんなとこに置いとくな!勿体ない」って言われて、本人が望まなくても花形部署に強制的に異動させられちゃうんです。
雑用を、自分の作品にしてしまうってことですね。
雑用で名を挙げるくらいの感覚ですね。
自分のデスクに置いてあった置き書きを見て、「誰だこれ書いたの?めっちゃ見やすいな」って言われたりとか、
社外の人から「いつも電話出る人だれ?めっちゃ感じいいね」って言われたりとか。
なので、雑用をさせられていることに不満を持ってる若手っていうのは、大体、雑用すらできてないんです。だから、今もやらされてるんです。
目の前の仕事って、無限に学ぶことがあって、それを学べないのは、自分の視野の狭さでしかないね。
で、話をまとめると、「まず雑用を極めろ」と。
雑用に対する態度とか、工夫の仕方が、その人の仕事の能力を決めていくんですね。
というわけで、本日は「雑用には、仕事のすべてが詰まっている」というテーマでお話させていただきました。
さあ、新しい一日が始まる。キミは何をする?
freeでした。