おつかれさま。今日はどんな一日だった?
どうも、とある広告マン「free」がお届けするコミュニケーションの学校です。
このチャンネルでは、今まで学校で教わってこなかった「コミュニケーション」についてお話することで、みなさんの生活のお役に立てればと考えております。
ちょっと前にですね、面白いレターをいただいたので、ご紹介しますね。
「freeさんこんにちは。最近聞き始めた新顔です。
「うんうん」と思えることが多く、自分の事と重ねながら聞かせてもらっています。
最初の「今日はどんな一日だった?」の問いかけに毎回答えるおばさんです。
でも一つ気になることが…
最後の言葉の「新しい一日が始まる」のところ…
ちょっと照れがあるのか、棒読みになっているのではないかと。
あそこは是非かっこつけてオープニングのようにソフトに問いかけて欲しい、と毎回思うおばさんです。1回やってみてください。
楽しみにしていますね。またいろんな角度からお話きかせてください。ありがとうございました」
ということで、ですね。
一言だけ言わせていただくと、照れはないです。(笑)
照れなんてあったら、こんな言葉入れてないですよね。
ただ、おっしゃることもわかるというか、
最後の言葉って、抑揚を付けるのがけっこう難しいんですね。
これは僕自身思っていて、なんでだろうって自分でも思っていたんですけど、
冒頭の「今日はどんな一日だった?」っていうのと比べて、
最後の「さあ新しい一日が始まる」とか「キミは何をする?」って、
普段の会話ではあまり使わないですよね。
なので、話し言葉というよりか、書き言葉に近いから、
棒読みっぽくなってしまっているんじゃないか、というのが僕なりの見解です。
決して、照れがあるわけではありません。
ただ、少しでも気持ちを込めて言わせていただくので、
是非最後まで聞いていただければと思います。
というわけで、本日は「無言のS.O.Sに、気づこう。」というテーマでお話したいと思います。
今日は9月5日で、9月の一週目なんですけど、
9月の一週目って自殺が一番多い週っていうことを聞いたことがあって、
僕も実際にそういうデータを見たわけではないので、真偽はわからないんですが、
ただ、夏休み明けっていうのもあって、理解できる話ではあると思います。
自殺っていうと、少し話が大きすぎるかもしれませんが、
自殺まで行かなくても、人には苦しい時期があって、
ただ、そういう苦しい時に、直接自分の言葉でS.O.Sを出すのって、なかなか難しいと思うんですね。
自分がそういった苦しい状況になってしまっていることを恥ずかしいことだと思ってしまっていたら、なかなか言えないと思うんです。
それで、そのまま我慢してしまって、我慢してるうちに限界が来てしまうと。
なので、そうならない為に大事なことが2つあると思っていて、
一つは、困ったことがあった時に、言いやすいような関係を普段から築いておくことと、
もう一つは、もし相手が困ったり悩んでいたりしたら、それに気づく力を持つ、っていうことだと思います。
僕の会社でも、たまに、仕事が大変で鬱になってしまったりとか、
会社に来なくなってしまう人とかいるんですね。
ついこの前も、同じ部署の中でそういう話があって、
ある20代の女性社員が会社に来なくなっちゃって、
事後に、その上司が「そういった辛そうな雰囲気は全く感じなかった」とか言ってたらしいんですけど、それって、その上司が鈍感なだけですよね。
僕、前の部署でも同じようなことがあって、
その時は、ある女性社員がいて、その人は結局辞めちゃったんですけど、
その人が先輩からけっこう無茶振りされているみたいな噂は立っていて、
で上司も一応、その後輩の子に直接話を聞いたらしいですけど、ただ結局辞めちゃったと。
僕が、上司に、何で対応してあげなかったんですか?って聞いたら、
「いや、本人が大丈夫って言ってたからさ〜」とか言ってたんですね。
そんなもん、本人が我慢しちゃうタイプの子だったら「大丈夫」としか言えないじゃないですか。
やっぱり、それを感じ取って、配置を変えるなり、無茶振りしてた先輩の方を是正するなりしなきゃいけなかったと。
今、2つの例を上げましたけれども、
この場合、上司側に足りてないものは、2つあって、
一つは、普段からのコミュニケーションの量と、
もう一つは、相手の気持ちを想像する力、の2つですよね。
一つ目に関しては、
普段から、一緒にランチに行ったりとか、飲みに行ったりとか、
仕事のやり取り以外での雑談とかのコミュニケーションを取っていると、
ふとしたことが言いやすい環境になるんですよね。
もう一つに関しては、
困ってても、本人は口に出して言えないことがある、っていうことを知ることですよね。
こういう風に、部下が辞めたり、会社に来なくなっちゃうまで部下の悩みに気づかない上司って、絶対にモテないと思います。
これ、恋愛でも全く同じなんですね。
急に別れ話を切り出された、みたいなことと全く同じで、
その「急に」っていうのも、その人から見たら急なだけで、本当は急なんかでも何でもなくて、
相手が出していたサインに全く気付いてなかったってだけなんですよね。
そういう人は、相手が口に出した言葉が、相手の頭の中の全てだと思っちゃう人で、
コミュニケーションを字面(じづら)でしか追えないと。
会話っていうのは、言葉のキャッチボールじゃなくて、気持ちのキャッチボールなので、
常に、今相手がどういう感情になっているかを想像しなきゃいけないんです。
常に相手の表情とかを観察して、少しでも暗い表情をしていたりしたら、
相手に寄り添ってあげて、「自分はあなたの味方なんだよ」っていう態度を取ってあげることが大事で、それだけで、相手にとっては救いになると思います。
相手がSOSを出してから動くのではなくて、既に無言のSOSを出しているので、
あなたから動いて上げて、その人の環境を変えてあげるっていうのが大事だと思います。
話をまとめると、
無言のS.O.Sに気付くために重要なことは2つあって、
一つは、普段の、何気ないコミュニケーションを多くとって、話しやすい関係を築くこと、
もう一つは、言葉ではなく表情を読み取って、異変を感じたら、自分から動いてあげる。ということでした。
というわけで、本日は「無言のS.O.Sに、気づこう。」というテーマでお話させていただきました。
さあ、新しい一日が始まる。キミは何をする?
freeでした。