改善ポイントの指摘は、褒めた後にすると効果的。
おつかれさま。今日はどんな一日だった?
「頑張ってくれているんだけど、なかなか短所が直らない。」
そんな部下はいるんじゃないかな。
こんなときはなんて指摘すればよいだろう。
ここでポイントなのは、「本人は頑張っている」ということだ。
最低限の仕事しかしない人が多い中で、そもそもの「主体的に動いている」人は宝だ。
頑張っている人のやる気を摘むような言い方をしていないか?
ここで一番やってはいけないのが、頑張っている人のやる気を摘むような言い方をしてしまうことだ。
やる気があってチャレンジした上でのミスを指摘されると、場合によっては
「じゃあやらなきゃいいんでしょ」とそもそものチャンレンジ性まで削いでしまう可能性がある。
モチベーションを下げずに、改善してもらいたいことを改善してもらう方法は、「まず良い点を褒めて、その後に改善ポイントを話す」ことだ。
褒めた後であれば、相手は自分を認められた気分になり、褒めてくれた相手を信頼するようになる。
指摘する前に、進んで改善してくれる素地を作るのが先。
人は褒められると無意識のうちに「この人の言う事なら聞こう」という気持ちになる。
褒めた後に言えば、自ら進んで指摘されたポイントを改善したいと思うようになる。
だからまずは、「指摘されても気分を害さない」という素地を作るのが先だ。
これを怠って、改善ポイントだけ言った場合、自分を否定されたような気分になり、自信がなくなってしまう。
自信がなくなってしまうと、その仕事自体へのモチベーションが下がってしまう。
「チャレンジしたら、きっと良いことある」という安心感がないと、人はチャレンジしなくなる。
主体的に仕事にチャレンジするには、「チャレンジすればきっと報われる」という安心感のベースがないと挑戦できないものだ。
チャレンジすればするほど叱られることが多くなると、この安心感のベースが崩れることになる。
チャレンジすることに恐怖感を覚え、何も動かない方が安全だと思うようになってしまう。
部下に対して、
「あいつは自発的には動かない」
「言われたことしかやらない」
そのような不満を持つ上司がいるが、他ならぬ上司自身が部下をそうさせていることが多い。
プラス評価で改善ポイントを伝えてあげよう。
まず、挑戦しているという前向きな部分を褒めてあげよう。
褒められた部分は、もっと伸ばそうという気になる。
その上で改善点を指摘するときは、
「これができるともっといい」
「更にこれができると完璧」
とプラス評価で伝えてあげよう。
モチベーションを高まり、その上で改善ポイントも進んで直したくなるはずだ。
改善ポイントはあくまでプラスアルファで話すこと。
リーダーとして、部下の自信ややる気を削がないで、進んで改善したくなるコミュニケーションを心がけよう。
さあ、新しい一日が始まる。キミは何をする?