叱っても怒っても、侮辱する言葉は言わない。侮辱された一言は、一生覚えている。
おつかれさま。今日はどんな一日だった?
キミは、仕事ができないあまり、上司やクライアントから詰められたり、場合によっては人格を否定されたり、侮辱されるような事を言われたことはないだろうか?
もしキミに後輩がいたら、逆に後輩に対してそのような接し方をしてはいないだろうか?
僕は新人時代、毎日のように上司や先輩から怒られてばかりの毎日だった。
当時の僕は確かにかなりのポンコツだったし、それはしょうがないことだと思う。
その当時言われたことは、覚えていないことも多いし、覚えているものも今思えば「そりゃそうだよな」と思うことが多い。
ただ、そのいろいろ言われた中で、今でも忘れられない、納得できないダメ出しがあった。それは、僕の兄や当時付き合っていた彼女を馬鹿にされたことだ。
「お前の彼女なら変な奴に違いない」
「お前の兄なら変な奴に違いない」
これだけは今だに覚えている。
実際、その人にとって僕はかなりポンコツに映っていただろうから、僕のことを説教したり、また馬鹿にするのもまだわかる。
でも僕の兄や彼女には会ったこともないし、それなのにバカにするのは間違っていると思う。(仮に会ったことがあったとしても辞めてほしいが…笑)
そして、その人のことは、未だにどこか好きになれないところがある。
正直、その人に仕事の相談をされても断る自身がある。
今は、お互い違う会社にいる。
そして、何かあれば僕は当時の上司に「仕事を振る」側の立場にいる。
ただ、その人にだけは仕事を依頼する気になれない。
人と人との関係は、いつどうなるかわからない。
受発注の関係もいつ逆になるかわからない。
上司部下の関係もいつ逆転するかわからない。
だから人の縁、特に目下の人との接し方は気をつけなければならない。
もちろん過度に神経質になる必要はない。
叱っちゃいけないとかいうことは絶対ない。
ただ、上司部下の関係を超えて、人間対人間として、失礼なことは言ってはならない。
それは相手を一人の人間として、最低限の尊重を欠いた行為になる。
どんなにポンコツだったとしても、一人の人間としての最低限のリスペクトを持って接しよう。
キミにも、人から言われたことで、傷が残っていること、許しきれないことがあるかもしれない。
同じような苦痛を人に与えないようにしよう。
一人ひとりをリスペクトできる人間が、本当の人望を集めることができる。
そのポンコツだった後輩が成長した時、別々の仕事をするようになっても、きっとまた力を貸してくれるようになる。
神様がポンコツな後輩に化けてキミの目の前に現れ、キミをテストしに来たんだ。
さあ、新しい一日が始まる。キミは何をする?