コミュニケーション論

人間一人の価値の重さ。映画“シンドラーのリスト”

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おつかれさま。今日はどんな一日だった?

どうも、とある広告マン「free」がお届けするコミュニケーションの学校です。

このチャンネルでは、今まで学校で教わってこなかった「コミュニケーション」についてお話することで、みなさんの生活のお役に立てればと考えております。

本日は、「人間一人の価値の重さ。映画“シンドラーのリスト”」というテーマでお話させていただきます。

このチャンネルで、何度か映画のご紹介をさせていただいているんですけども、
まあまあ好評のような気がしているので、今後も続けて行ければなぁと思っています。

で、本日は「シンドラーのリスト」っていう映画で、もちろん知ってる方もいると思うんですけど、
この映画はですね、ガチで見た方がいいです。
この収録最後まで聞かなくていいので、今すぐスタエフを閉じて、Amazon Primeで見てほしい。
それくらいの名作です。

この映画は、スピルバーグの監督作品なんですけども、
実は、スピルバーグの映画でアカデミー賞の作品賞を受賞したのって、
この「シンドラーのリスト」だけなんですよね。
それも頷けるくらい、かなりメッセージ性の強い映画になってます。

で、このシンドラーのリストは、どんな話かっていうと、
一言で言うと、ホロコースト、つまりナチスによるユダヤ人の大虐殺から、ユダヤ人を救った人、っていう人で、シンドラーはドイツ人の実在した人物ですね。
つまり、ユダヤ人を救った、ドイツ人の話です。

シンドラーは実業家で、自ら工場を経営していて、
戦争の物資となる「鍋」を作る工場を経営してると。
工場の働き手として、安い給料で雇えるユダヤ人を集めていて、
つまり、金儲けのために、ユダヤ人を体よく使ってたわけなんですね。

戦争の物資を作っているので、戦争が長引けば長引くほど、金が儲かると。
で、シンドラーも、「今まで僕の人生で何かが欠けていた。それがようやくわかった。戦争だよ」っていう、衝撃的なセリフを言うと。
つまり、このシンドラーは、元々金儲け第一の人で、最初からいわゆる善人っていうわけではないんです。

それがストーリーとともに、心情が徐々に変わってくると。

で、この「シンドラーのリスト」は、1993年の映画で、モノクロ映画なんですね。
もちろん既にカラーの時代なので、モノクロにするには何かしらの意図があるわけで、
全編モノクロの映画なんですけど、たった一つだけ、この映画の中でカラーで出てくるものがあるんです。
それは、赤い服の女の子で、この女の子の赤い服だけが赤いカラーで映し出されて、これがキーになると。
たまに、この映画の話を人と話すと「そんなカラーのシーンあったっけ?」とか言われることもあるんですけど、これ気づかないと、だいぶこの映画の理解度が変わって来ちゃうんじゃないかな〜と思います。

ナチスがユダヤ人を大量虐殺するシーンの中で、けっこう残酷なシーンなんですけど、その赤い服の少女が、自分が見つからないように逃げ回っているのを、シンドラーが見かけるんですね。
で、その時は、「あ、少女が逃げてるな」くらいにしか見てないんですけど、そのシーンはそこで終わって、そこでは、その少女が生き延びたのか、殺されちゃったのか、まだわからないんです。

で、映画の中盤に差し掛かって、殺されたユダヤ人の死体を一斉に焼却するシーン、焼くシーンで、
死体の山がリアカーで次々に運ばれるんですけど、なんと、その死体の山の中に、例の赤い服の少女が積み重なっていると。

それを見たシンドラーの顔の表情が歪むんです。
全編モノクロ映画の中で、一つだけカラーで出てくる赤い服の女の子。
もちろん、映画の中で大量に人は死ぬんですけど、その中で一人の命っていうのを強調するための色の演出なんじゃないかな〜と思います。

そこからシンドラーの行動が変わっていくんですけど、
「ユダヤ人の命を救いたい」と。けどそんなことをナチスには言えないので、
ナチスに対して、「自分の工場でユダヤ人を働かせたいから売ってくれ」って交渉して、会社の金を全部つぎ込んで、破産するまで買取り続けるんです。
それで全部で1000人強を買い取って、1000人強のユダヤ人の命を救うと。

もちろん、ホロコーストで殺されたユダヤ人は600万人って言われているので、
その中ではですね、ほんの一部にしか過ぎないですけども、それでもシンドラーの功績は大きいですよね。

戦争が終わって映画のラストシーンで、
シンドラーと、彼に命を救われたユダヤ人たちのお別れのシーンが来るんですけど、
そこで命を救われたユダヤ人たちが自分たちの工場で作った指輪をシンドラーにプレゼントするんですけど、その指輪に、「一人の生命を救う者が、世界を救う」っていうユダヤ教の言葉を掘って、もちろん、それはシンドラーに対する最大限の感謝の印です。

それを見たシンドラーは最後に、
「もっと何かできたんじゃないか。自分の車を売れば、自分のバッジを売れば、あと一人でも命が救えたんじゃないか、人間一人の命だぞ。」って泣き崩れるんです。

ホロコーストで実際にあったことを通じて、人一人の命の重さっていうのを訴える映画になっていると。

シンドラーを動かしたのは、一人の少女の命でしたし、
例え命とまではいかなくても、人を動かすのって、結局、誰か一人の存在だったりするんじゃないかな〜って思っていて、
みなさんも、「あの人のためなら頑張れる」「あの人が自分を変えた」とかありますよね。
それだけ、人一人には、誰かを動かす価値が内在しているっていうことにも言い換えられるんじゃないかな〜と思っていて、そんなことをですね、僕はこの映画から学びました。

もちろん、映画から受け取るメッセージは人によって違うので、
是非ですね、この映画をご覧になって、ご自身の気づきを見つけていただければと思っております。

というわけで、本日は「人間一人の価値の重さ。映画“シンドラーのリスト”」というテーマでお話させていただきました。

さあ、新しい一日が始まる。キミは何をする?

freeでした。

ABOUT ME
とある広告マン “ free ”
慶應大学商学部卒。大手広告代理店に所属。 学生時代に対面コミュニケーションを学ぶため、家庭教師の訪問販売の仕事にチャレンジし、売上ゼロから1年間で全国1位の売上を記録。 大学卒業後、大手広告代理店に入社。 グローバルIT企業、食品メーカー、家電メーカー、大手教育会社、メガバンク、のCM制作などマーケティング施策を担当。 自身の仕事の挫折経験とそれを乗り越えた経験から、20代を中心に次世代を代表する人材を育てるための「ブログWING」をスタート。

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