トレーナーススキルについて、端的に表した言葉があります。
山本五十六(元日本海軍大将)の以下の有名な言葉です。
『やってみせ、
言って聞かせて、
させてみせ、
ほめてやらねば、
人は動かじ。』
これが全部できていれば、トレーナー100点だと思います。
「やってみせ」
→これは、部下が上司や先輩と打ち合わせに同行したりして、上司や先輩がどう行っているか、進めているかを見せることで実現できていると思います。
となると、問題なのは「言って聞かせて」と「させてみせ」の部分です。
「言って聞かせて」
→これは、上司が部下に仕事の説明をすることです。
ここが不十分なまま仕事をさせてはいけません。
仕事の内容や進め方をきちんと説明し、部下が完全に理解した上で仕事を任せるのです。
「させてみせ」
→上記の「言って聞かせて」をきちんとやったら、部下に仕事をさせてみます。
部下も実際に自分でやってみないと、覚えられません。
自転車に乗れるようになるためには、いくら理論を学んでも無理で、実際に自分で乗って練習しないとダメなのと同じです。
ここで大事なのは、部下が仕事を進めている中で、トレーナーはその進捗を常にウォッチし、一つ行動を起こしたら、次の行動をきちんと教えてあげることです。
言うなれば、「言って聞かせて」をその都度行うのです。
多くのトレーナーは、最初に「言って聞かせて」をやれば、それで十分だと思っており、その後はもう部下に仕事を任せてしまう人が多いのです。
つまり、「言って聞かせて」↔「させてみせ」を常に両輪を回しながら行っていくのです。
これをできるかできないかが、大きな分かれ道となります。
多くの人は、これができずに、ただ部下に仕事を丸投げするだけになってしまっている人が多いのです。
それは、ただの「不親切」です。
世の中には、「不親切」なトレーナー、上司が多すぎるのです。
「ほめてやらねば」
→部下がきちんと仕事をこなせたら、「ほめる」ことで、部下は自信を得て、次の仕事にチャレンジできるようになります。
これ、すごく読み飛ばしてしまいそうですが、かなり大事なところで、部下は褒められることで、自分の存在価値を確認できるのです。
部下は機械ではありません。
部下が仕事ができないのであれば、それはトレーナー・上司の責任です。
最初は誰でもできないのです。
日本の組織は、優秀なトレーナーが少なすぎると思います。
このトレーナースキルを身につけ、広めていくことで、日本の全組織を活性化し、組織力の底上げにつながればこの上ありません。