コミュニケーション論

コミュニケーションにおけるコペルニクス的転回。【会話ではエンターテイナーになりきれ】

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おつかれさま。今日はどんな一日だった?

こんにちは、現役広告マン「free」がお届けするコミュニケーションの学校です。

このチャンネルでは、今まで学校で教わってこなかった「コミュニケーション」というものを体系化してお届けすることで、みなさんの日々の生活を豊かにできればと考えています。

さて、今日は、「コミュニケーションにおけるコペルニクス的転回【会話ではエンターテイナーになりきれ】」というテーマでお話させていただきます。

だいぶですね、風呂敷を広げさせていただきましたが、(笑)
非常に重要な話なので、あえて控えめにいかず、大げさな言葉を使わせていただきました。

で、なぜ「エンターテイナーになれ」ではなくて、「なりきれ」なのかっていうのは、最後まで聞けばわかるかと思います。

このコペルニクス的転回というのを僕が味わったのは大学生の時の話になるんですが、前もお伝えしたんですが、僕大学生の時に家庭教師の派遣会社で営業のアルバイトをやっていたんですね
いろんなご家庭にご訪問して、「家庭教師入りませんか?」っていうご案内をしていたんですね。
訪問販売といっても、きちんとアポイントが取れたご家庭に行って、1時間くらいご家族と話して、家庭教師に入ってもらえるようにすると。

で、まだ覚えているんですけども、デビューしたてで最初2件くらいご家庭を訪問した時に、玄関先で話して、そもそもまったく話を聞いてもらえなかったんですね。
一応アポイントが取れている家庭にお伺いをしているんですが、それでも聞いてもらえなかった。
「ちょっと今時間がないんで〜」という感じです。

その時の、僕の感情としては、「とてもじゃないけど、これ契約取るとか無理じゃね」って話ですよね。
「そもそも話を聞いてもらえないのに、どうやって契約にまで到れるんだ」って。

でその時の決まりとして、1件訪問が終わったら、毎度上司に電話で営業結果を報告をしなきゃいけない決まりになっていたので「全然相手が話聞いてくれませんでした…」みたいな報告をしたら、その時の上司の一言が衝撃的で、「それはお前がショボいから?」ってあっさり言われたんですよね。

今のご時世だと若干パワハラっぽい言葉なんですが、(笑)
実は1件目にデビューする前からその上司から言われてたのが、「ショボい奴ほど契約取れなかった時に相手のせいにする」って言ってたんです。

まさにそのショボい奴の行動取ってしまったな、と思いました。(笑)

ディズニーキャストばりの社内トップ営業の女性の話し方

その次の日は、「お前、勉強してこい」ってことで、社内トップセールスの女性の営業に同行させてもらうことになったんですね。

営業先の家について、まず驚いたのが、その女性営業の方が、さっきまで僕と移動中に会話していた時と打って変わって、お客さんと話し始めた瞬間、急にスイッチが入ったかのように、ハイテンションで話し、お客さんの言葉にもオーバーリアクションで反応していたんですよね。

そのテンションにお客さんも乗っかって、その場の空気感がすごく明るく楽しいおしゃべりの場になったんですね。
その時、なんかもう「お客さんとこんなにフレンドリーになれるんだ」って思って、一つの正解を見せてもらった感じがしたんですよね。
僕がお客さんとしゃべって時の、あの凍りついたような空気感や、お客さん側が迷惑して早く帰ってほしいそうな重苦しい雰囲気がまったくなく、その場自体が明るくなり、お客さん側も楽しんで会話していたんですよね。

その女性の先輩は、その営業の1時間だけで、別人のように、その役を演じきって話しているような感じでした。

ディズニーランドのキャストのようなイメージでしょうか。
お客さんにも明るく楽しく接して、お客さん側も自然と笑顔になってしまい、その場が明るくなるような感じです。

ここで学んだのが、「場の空気」を作るのは、話し手側のエンターテイメント性次第だなってことですね。

ピン芸人バリの予備校講師のトーク

ここで、この時、大学受験の時の予備校生活を思い出したんです。

僕、代ゼミに通っていたんですけども、化学の講師で亀田先生という超人気講師がいらっしゃったんですね。
僕も亀田先生の授業を受けていたんですが、もう授業のテンションがすごくて、生徒もずっと笑ってるような授業だったんですね。
元々コンサル会社のトップ営業マンで、その後にゼミの講師に転職されたらしいんですが、それも納得のパフォーマンスだったんです。

この大学時代に女性先輩に同行した経験と、受験生時代の代ゼミの亀田先生の授業、という2つの経験から、「あ、人を楽しませるには、自分の素で行っちゃダメなんだ。多少の演技やパフォーマンスをしてでも、相手を楽しませることに力を入れなきゃいけないんだ」っていうことを学んだんですね。

この時、僕20歳だったんですけど、僕の人生の中では、天動説から地動説に変わるくらいのパラダイムシフトだったのを覚えてます。

そもそも相手が楽しむか楽しまないか、
その先のお金を出してくれるか、くれないか、
それは自分次第、って考えられるようになったんですね。

楽しい場になるか否か、というのはすべて自分のコミュニケーション次第

で、そこからですね、僕も営業で訪問する時は、スイッチ入れて、ハイテンションでしゃべるようになったの覚えてます。
もちろん、ずっと一人でハイテンションでしゃべってたら、ただのうるさい奴で煙たがられてしまうので、相手を楽しませることを目的に、空気を作る意味でテンション上げて、相手の話を聞くときは徹底的に聞いて、オーバーリアクションを取るようにしました。

もう徹底的にエンターテイナーになりきるって感じですね。

面白いのが、自分がエンターテイナー側の意識になると、お客さん側の反応もやっぱり変わるんですね。
「お客さんの反応は自分の鏡」というか、僕が笑顔で話しかければ相手も笑顔になってくれるし、自分が心をひらいて話せば、相手も心をひらいてくれる、ってことに気づいたんですね

もう恥ずかしさを一切捨ててやりましたね。
今までの営業先だと、完全に素でしゃべっていたのですが、素の自分って本当に感じ悪かったんだなって気づきました。

それから僕は、営業現場では必ずスイッチ入れる、ってことを徹底するようにしました。

ドア開けた瞬間に、とびきりの笑顔で、お母さんにお子さんにも積極的に話しかけました。今までの「ただ淡々と話すモード」から、「エンターテイナーモード」に切り替わったんですね。この1時間だけは、別の自分になりきろうと。それでお客さんの反応もよくなるんですね。

これに気づけたことは訪問販売をやって本当によかったことです。

人って、放っておくと、「地」のモードにってしまい、「地」のモードって大抵感じ悪いんですね。
特に僕の場合はそうだったと思います。

相手を楽しませるために、1時間だけスイッチを「ON」にし、エンターテイナーとして振る舞う。

で、こういう「違う自分を演じる」みたいなこと言うと、「それってよくないことじゃないか」と思う方もいるかもしれませんが、全然そんなことはなくて、その1時間、エンターテイナーに徹した方が、相手も楽しんでくれるんで、同じ時間をもらうんだったら、楽しい場にした方が、相手にとっても自分にとっても価値のある時間になるんですね。

あと副産物としてあるのが、1時間でもエンターテイナーに徹すると、それが素の自分にも感染ってきたりするんですよね。「相手を楽しませるモード」でいることがけっこう自然に自分に馴染んできて、友達とかに対しても自然とできるようになってくるんです。

僕も元々シャイで、初対面の人と話すとけっこうモジモジしちゃうことが多かったのですけども、これ以降、初対面の人と話すときでも自然と「相手を楽しませよう」という視点になることができるようになりました。

限られた時間だけ、エンターテイナーに徹する。
営業の1時間、デートの2.3時間だけで全然十分だと思います。

自分の中で、やり過ぎくらいがちょうどいい。

エンターテイナーモードをやるときは、自分でも「ちょっとやり過ぎ」くらいでちょうどよかったりします。
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、これは俳優になった気分で「やりきる」しかないですね。
既に慣れ親しんだ友達で無い限り、素の自分っていうのは、テンション低くて感じ悪く、相手を退屈させてしまうものなのです。

改めてになりますが、コミュニケーションにおいては、場の空気を作ることが非常に重要で、あなたの笑顔と熱量の分だけ、場の空気は絶対に明るくなります。

相手は反応は自分を映し出す鏡だと思ってください。
相手が退屈そうにしているということは、あなたが退屈そうに話しているってことなんです。

だから自分からワクワクを出して話さなきゃいけない。

世の中には、楽しむ側の人間と、楽しませる側の人間がいます。
楽しませる側の人間になりたければ、素の自分でいてはいけません。

また、繰り返しになりますが、我々は、放っておくと感じ悪くぶっきらぼうになってしまいがちなので、意識して、エンターテイナーになって、いつでも相手に楽しい空間を提供できる、最高のエンターテイナーになりましょう。

楽しい空間さえ作れるようになれば、自ずとその先の結果はついてくるはずです。

以上、本日は「コミュニケーションにおけるコペルニクス的転回」というテーマでお話させていただきました。

以上、目の前の結果は、自分が選んだ行動による結果であって、自分が行動を変えれば、結果を変わる。
という非常に大事なことを気づいた僕の経験をお話させていただきました。

さあ、新しい一日が始まる。キミは何をする?

freeでした。

ABOUT ME
とある広告マン “ free ”
慶應大学商学部卒。大手広告代理店に所属。 学生時代に対面コミュニケーションを学ぶため、家庭教師の訪問販売の仕事にチャレンジし、売上ゼロから1年間で全国1位の売上を記録。 大学卒業後、大手広告代理店に入社。 グローバルIT企業、食品メーカー、家電メーカー、大手教育会社、メガバンク、のCM制作などマーケティング施策を担当。 自身の仕事の挫折経験とそれを乗り越えた経験から、20代を中心に次世代を代表する人材を育てるための「ブログWING」をスタート。

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